2024年3月28日(木)に開催された第35回理事会において、流通加工段階(以下「CoC」)認証規格Ver.2.0及び関連文書の改正を行うことが承認されました。
以下、概要をお知らせいたします。
【背景】
本規格は2018年に制定して以来、「適合の判定基準(審査の手引き)」等の関連文書の改訂は行いましたが、規格文書自体の改正は行っておりません。
規格自体が、日本特有の複雑で多様な流通加工の実態に合っていなく、とりわけリテール(小売・外食)業態での実用性に課題があり、ステークホルダーの皆様から規格改善に対する要望が増えていました。
MEL規格・管理運用規則には、規格は5年に1回レビューすることと定めており、この機会に規格の改正、諸規程の改訂、定義や解釈の明確化、運用の標準化を行い、分かりやすくかつ使いやすい、そして日本の水産流通事情を反映した規格に刷新していきたいと考えております。
【対象規格】
MEL流通加工段階認証規格 Version 2.0
【規格改正のポイント(抜粋)】
- CoC規格のコンセプトや構成を業態別の事情を配慮したものにする。
- 内部管理の関する要求事項を見直し、特にリテール業態での実用性を改善する。
- 認証審査の要件について改良する。
- 社会的責任、労働問題、人権等のコンプライアンス課題、また食品衛生や食品安全の視点を要求事項に織り込む。
- 適合の判定基準(審査の手引き)の刷新
- 審査報告書及び審査シートの刷新
今後は、規格委員会の下、専門委員の監修を受けて作業部会を編成し、同部会が主体となって、具体的に改正原案を作成し、パブリックコメント、総会での承認等、所定の手続きを経て発効準備を進めていきます。併せて関連文書の改訂版も作成いたします。
規格改正の進捗、ステークホルダーへの説明等については、適宜MELのホームページでご案内させていただきます。