1.概要
2019年12月12日(現地時間)、GSSI(世界水産物持続可能性イニシアチブ – Global SustainableSeafood Initiative)事務局はその理事会(Steering Board)が、MEL(漁業規格Ver2.0、流通加工規格Ver2.0、養殖規格Ver1.0)を承認したことを公表しました(詳細はこちら)。
MELは、GSSI承認としては世界9番目でアジア初、また、漁業、養殖、流通・加工認証を網羅する水産エコラベルのスキームとなります。
2.これまでの経過
2016年12月、MEL協議会は、設立されると同時に規格を大幅に改正し、スキームの国際化と国内外における認知度の向上を通じて、2020東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準への対応、日本産水産物の輸出促進への貢献、ひいては日本の水産業の新たな発展とSDGsの実現に貢献することを目標として活動しております。
その最も確実な方法としてGSSIの承認を受けることを選択し、2017年2月にプレ・アセスメントをスタートさせ、漁業とCoC新規格の開発と拡充、新たに養殖規格の開発、そしてその具体的な運用およびガバナンス等を整備し、ようやく昨年9月25日、正式な承認申請へと漕ぎつけました。
それから1年と2ヶ月半、厳しく詳細にわたるGSSIの審査を受け、微調整を重ねると共に、GSSI史上最多となるパブコメにも対応してここまで参りました。
協議会としましては、実に2年10ヶ月間を要したことになります。
3.関係各位に多大なる感謝
規格の開発、改良に関わって頂いた研究者、GSSI審査への対応に協力いただいた認証機関や事業者の方々、本協議会の会員、役員、関係者の皆様、そして日本発のエコラベルMELを支援して下さっている全ての皆様に深く感謝する次第です。
4.今後について
しかしながら、GSSI承認はひとつのステップに過ぎず、今後も承認され続けなければなりません。引き続き、国際情勢やGSSIの動きに機敏に対応し、改良を重ね、進化し続け、MEL自身の持続性を高めて参ります。
まずは、当面の目標として、認証数と対象魚種の拡大、そして流通事業者、一般消費者の方々の認知度向上のための取組に更に努力し、世界に向けて発信し続けます。
このことを通じて、日本の水産業の新たな発展に寄与して参ります。
以上