第2回マリン・エコラベル・ジャパン協議会ワークショップ
「世界で輝く日本の水産物を目指して」
座長コメント
(横浜国立大学 環境情報研究院 自然環境と情報部門 松田 裕之 教授)
- 我が国の豊かな自然や文化、産業の多様性に資する独自のエコラベルの必要性、ならびにFAOガイドラインに則った欧米的な認証と我が国の認証との類似点と相違点を認識しました。
- 責任ある認証審査のさらなる質の向上に向けて、水産エコラベル認証審査支援システム(MuSESC)の活用が有効であることを認識しました。
- 科学者の視点から、研究者は、現場主義に則り関係者と協働するとともに、現場と研究者、グローバルとローカルを繋ぐ役割を担っていることの重要性を認識しました。
- 国際標準化されたMELとして、責任あるスキームの運営、ならびに認証審査と判定を継続し、アジアをはじめとする世界に発信していくことの重要性を認識しました。
- 生産者の視点から、現場での漁業者と養殖業者による責任あるかつ持続的な水産業に向けた当事者としての自覚、課題と取り組み、将来の展望について理解を深めました。
- マーケットの視点から、国内外の市場より求められる水産物の基準、ならびに持続的な水産物の促進に向けた企業の責任や役割について理解を深めました。
- 消費者の視点から、消費者に選ばれる認証水産物の基準、ならびに消費者によるSDGs達成に向けた役割の重要性を認識しました。
- 以上の認識に基づき、我が国の生産者による現場での取り組みを、認証機関やスキームオーナーは責任を持って審査、判定し、科学者等の関係者は改善に向けた助言を行うことで、水産エコラベルの普及を通じて持続可能な社会に貢献していきます。
- 国内外で受け入れられる社会的な価値を有する水産物として、従来の美味しい、新鮮、経済的に加え、環境に優しい、さらには健康的な水産物の提供を推進していきます。
- 我が国の持続的な水産資源の利用に向けて、生産者から加工、流通、市場、小売店を経て消費者までのネットワークを、One Teamとなって取り組んでいきます。
以上
注)本コメントは、松田座長と登壇者の認識の下で作成、公表させていただいたもので、
ワークショップ参加者全員の総意ではない旨を申し添えさせていただきます。